足の構造を理解して偏平足を改善する
本来人間の足の裏は『土踏まず』があり、緩やかな凹状を作っています。しかし、何らかの理由で『土踏まず』が形成されない事があります。いわゆる『偏平足(扁平足)』と言われるものです。
長年偏平足になっている方は、日常生活において大して支障はないというかも知れませんが、放っておくと、『歩行障害』や『外反母趾』『着地時のショックが吸収できない』『足腰にかかる負担が増える』という症状が起こってしまいます。
そう考えると、あまり見過ごせない症状です。
しかし、この偏平足は改善する事ができるのでしょうか?
足の構造を踏まえたトレーニングをするなら改善する事は可能なのです。
偏平足改善は3つのアーチにある
偏平足はなぜ起きてしまうのでしょうか?
それには2つの理由が関係しています。
1つは先天性によるものです。
親から偏平足というデータを引き継いでしまい遺伝として出るとされています。しかし、実際の所、偏平足の親がいてもしっかりとした『土踏まず』をもった子が産まれる事があります。100%遺伝が原因とは言えないでしょう。
もう1つは後天性によるものです。
足の筋力が低下し『土踏まず』を形成できないのです。人間の足の構造を考えれば『土踏まず』ができる様になっています。
『踵から親指の付け根にかけてのアーチ。』『踵から小指にかけてのアーチ。』そして『足の外側と内側を結ぶアーチ』という様に3つのアーチがあり、それにより『土踏まず』が形成できる仕組みになっています。
しかし、偏平足はこのアーチが潰れてしまっているのです。
ですから、この3つのアーチを元の姿に戻すなら偏平足も改善されていくのです。
簡単!自宅で出来る『偏平足改善トレーニング』
3つのアーチを強化して偏平足を改善できるトレーニングを紹介します。基本的に裸足になって行うものです。
足ジャンケン
足の指で『グー』『チョキ』『パー』をするだけです。一緒にやってくれる人がいたら楽しくできます。トレーニングをしているというよりも、遊び感覚でできますので変なストレスやプレッシャーはないでしょう。
足でタオルを掴む
床に広げたタオルを足で掴んでみて下さい。最初はなかなか掴む事ができないと思いますが、徐々に足の筋力がついてくると掴む事ができます。そのまま持ち上げる事も可能です。
ここまでいくと、だいぶ足のアーチも強化されてきていることでしょう。
つま先立ち
つま先立ちになり、踵の上げ下げをしたり、家の中を歩くだけでトレーニングになります。
この3つのトレーニングは、3つのアーチの強化及び筋力の強化に役立ちます。手軽に偏平足の改善になるでしょう。
足ジャンケン&タオル掴み&つま先立ち で見事に改善させる
偏平足は日常生活で支障がない症状かも知れません。しかし、放っておくと色々な症状を引き起こしかねません。
なので、3つのトレーニング方法を行なって、足の筋力を強化させましょう。そしてそれにより3つのアーチを元に戻す事ができます。
1度潰れてしまった物を、元に戻すのは一朝一夕できませんが、楽しみながら徐々に筋力をつけていきましょう。
そうするなら、きれいな『土踏まず』ができ、真っ平らな足の裏とおさらばする事ができるのです。