スペイン生まれの5本指ソックス
意外に思われるかもしれないが、5本指ソックスのそもそもの発祥はスペインのバルセロナにあるという事をご存知ですか？
発祥は40年前のスペイン
今から40年以上前。
日本では、大阪万博が開かれた1970年に最初の5本足ソックスが誕生しました。
作ったのは、バルセロナの「カルセン社」
当時は健康よりもセックスアピールを武器にヨーロッパ中に広まりましたが、商品としての出来が悪く、次第に姿を消していきました。
日本の技術が価値を高めた
スペインでの発売から4年後の1974年。
和歌山県にある、現ニッティド株式会社会長の井戸端隆宏氏が、足指を動かす事の健康効果に着目し、3年の歳月をかけて改良に改良を重ね、現在の5本指ソックスの原型が生まれました。
そして世界へ逆輸入
日本で進化を遂げた5本指ソックスは、その効果からプロスポーツ選手にも使用者が増えるようになり、ドイツやアメリカなどでも販売されるようになりました。
5本指ソックスの驚きの効果
これほどまで5本指ソックスが普及していった裏には、確かな効果が実証されているからに他なりません。
足の指が自由で踏ん張りが効く
スポーツ選手に愛用者が多い理由がここにあります。
「地面を指でつかむ」という表現がされるのは、普通のソックスでは使用されにくかった、薬指と小指が使いやすくなる為に、こう感じる事が多いようです。
疲労軽減・足の変形対策
また、正しく足裏が使われるようになると、足が本来の働きを取り戻すようになります。
その為、筋肉の発達不足でおこる偏平足など、足の変形対策にも有効。
足が正常な機能を取り戻せば、疲労軽減にもつながります。
冷え性にも効果アリ
さらに、指が自由に動く事により、つま先の方にまで血液が送られるようになります。
血の巡りが良くなれば、それだけで末端の冷え性が改善される事になり、また、ソックスが指の1本1本を包み込むことにより、通常の物よりも保温性が優れていると言えるでしょう。
足の蒸れの改善
さらに、通常のソックスでは、指と指の間の汗が乾燥しにくく、蒸れる原因となっていました。
しかし、この汗も素早く吸収し、放出する事で、足が蒸れる事を防いでくれます。
水虫対策
水虫の原因となる白癬菌は、湿度の高い環境でしか繁殖できません。
素早く汗を吸収し、蒸れにくい5本指ソックスは白癬菌の繁殖する環境を作らせません。
さらに、すでに水虫に掛かっていても、指と指の間が離れている為、他の箇所に移す確率を低くすることが出来るでしょう。
それでも履かない人の理由
足裏の健康改善に効果の高い5本指ソックスですが、それでも試したくない理由というものがあります。
それはいったいどのようなものでしょうか？
恥ずかしい
5本指ソックスは、『水虫に効果がある』という触れ込みで一般に浸透していきました。
その為、「5本指ソックス＝水虫」というイメージが付き、さらに「水虫はオヤジが掛かる病気」というイメージも無視できません。
この2つが加われば、5本指ソックスを履く事が恥ずかしいと感じるのは仕方がない事なのかもしれません。
しかし、発売から時間が経過しており、その機能性から女性の利用者も増えつつある今、「水虫持ち」という認識は薄れつつあると言ってもいいでしょう。
履きにくい
1ヵ所ずつ指を入れていく5本指ソックスは、どうしても時間がかかるもの。
忙しい朝に時間をかけて靴下など履いてはいられない、というのはもっともな意見です。
時間短縮にはどうしても慣れが必要になってしまいます。
セシールなど、5本指ソックスを取り扱っている企業では、サイトに履き方のコツを紹介しています。
まず、親指・人差し指の順にいれ、3番目に小指を入れます。
その後、残った中指・薬指を入れ、最後に全体のしわを伸ばすようにします。
外反母趾など、足の変形がある人は少し面倒かもしれません。
しかし慣れてくれば3歳児でも、片足1分程度で履く事ができるようになります。
靴が窮屈になった
指先が広がる分、今までの先の細い靴では窮屈に感じる事もあります。
しかし、逆に言えば、今までその窮屈な靴の中に足を押し込んでいたとも取れるのです。
これを機に、靴の見直しをしてみるのもいかがでしょうか？
足の健康は体の健康
第二の心臓との呼ばれる程、足の健康は全身の健康に直結する大切な要素。
5本指ソックスは、本来持っている『歩く』という機能を取り戻すことに役立ちます。
現在、5本指ソックスは様々な企業から販売されるようになり、素材、価格、カラーバリエーションなど、選択の幅がひろがっています。
また、女性用の5本指ストッキングは、5本指ソックスの解放感はそのままに、素足のように見え夏場での使用にも十分耐える事ができます。
まだ、試したことが無い人は、是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか？