ネットの真実?足の裏のほくろは命をうばう危険な癌なのか|足裏イズム

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2012年11月14日
ネットの真実?足の裏のほくろは命をうばう危険な癌なのか

最近、『足にあるほくろが癌ではないか』と皮膚科へ相談に訪れる人が増えています。確かにほくろと癌化した細胞は似ていますし、その多くは足にあります。しかし全てのほくろが癌になる訳ではありません。そこでほくろの癌『メラノーマ』を調べてみました。

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。…
  

足の裏のほくろ全てが癌ではない

癌

『足裏にあるほくろが危険だから、すぐに病院へ』と煽るのは簡単ですし、実際に癌だったケースもあります。
しかし、一説によると『足裏のほくろが癌だった確率は1万分の1』という説もあり、必要以上に怖がる必要はありません。

ほくろに似た癌『メラノーマ』

癌の事は一般的に『悪性腫瘍』と呼ばれており、正常な細胞が突如として異常な速度で増殖(癌化)し、周辺の正常な細胞までも破壊してしまう病気の事です。
細胞がある場所は等しく癌化の危険性があります。つまり癌は体のどの部分に発生したとしてもおかしくありません。

それらの中でほくろに似た癌の事は、『メラノーマ(『悪性黒色腫)』と言われる皮膚癌に分類されます。
メラノーマは、『肌を黒くするメラニン色素を生成する「メラノサイト」という細胞が癌化』したもの。
そもそも『ほくろはメラノサイトが集中している箇所』ですので、ほくろが癌化してメラノーマになるというのは、理にかなっていると言えなくもありません。

また、皮膚の下で見えなかったメラノサイトが、癌化した事で増殖しほくろのような形で目視できるようになった、とも考える事が出来ます。

『メラノーマ』は皮膚癌の中で最も危険な癌

初期のメラノーマとほくろを見分けるのは非常に困難で、癌治療でもっとも重要な早期発見を遅らせる要素となっています。
また皮膚癌の中でもとりわけ成長が早く、また変色していなくても癌化している可能性がある為、手術の際は広範囲を切除する事が望まれる、とても悪性の高い癌と言えるでしょう。

ほくろが癌化する原因

メラノーマを含む皮膚癌の主な原因として『紫外線』があげられます。
特に若いころに大量に浴びた紫外線や、普段紫外線を受けない人(もしくは箇所)が、短時間に強い紫外線にさらされた場合も、皮膚が癌化する確率が高い事が分かっています。

もう一つの原因としては『皮膚が慢性的に受ける刺激』も癌化を促進させると考えられています。
実際に仕事などで、指先を何度も怪我する人にはメラノーマが多いとされています。

なぜ、足裏のほくろが癌と騒がれたのか

『ほくろが刺激を受け続けるとがん化する可能性がある』という事が原因ではないでしょうか。
常に地面と接し、体重を支え続ける足裏はそれだけ刺激を受けやすく、他に比べて癌化しやすいと考えられます。
そしてこの考えが広がるとともに、話しに尾ひれがついて『“癌化しやすい”→“癌だ”』 という流れになったのではないでしょうか。

メラノーマを診断する方法

メラノーマにはほくろとは違う特徴がありますが、その特徴はある程度、癌のステージが進行した時に現れる症状で、早期のメラノーマを見た目だけで見分けるのは、医師で会っても非常に困難でした。

その為、従来までの方法では、怪しい患部(ほくろ)の一部を削り取り、その細胞で病理検査を行う方法が一般的に行われていました。
しかしこの方法は時間がかかり、また転移しやすいメラノーマを傷つける事で病状を悪化させる可能性も危惧されます。

メラノーマ診断を変えた『ダーモスコピー検査法』

そんな中で現れた、革命ともいえる検査が『ダーモスコピー検査法』です。
この検査を簡単に言うと『特殊なスコープで患部のパターンを確認する』検査法。
『ほくろを見るだけの簡単な検査』と聞こえるかもれませんが、実際にとても簡単な検査で患者の負担は超音波検査に使われるゼリーを塗る位ですし、すぐにその場で診断結果が出ます。
しかも、そんな簡単な検査にも関わらず、99%と非常に高確率で癌を見分ける事ができます。

素人判断は事故の元

足にあるほくろでも、その多くは良性ですので、自己診断で不安に駆られることはないでしょう。
しかし『年齢を重ねた後に突然現れたほくろ』や『急激に大きくなったほくろ』に関しては、メラノーマの可能性を否定しきれません。
不安を感じるのでしたら、専門の医療機関で検査を受ける事をおすすめします。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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