足のむくみを解消することはどうして大事?
足がむくむと、靴やブーツがきつくなったり、見た目に太ってしまう、という悩みがでてきます。
しかし、冷えや運動ぶそくなどによっておこるむくみとは別に、病気の予兆であることもあるので、放置しておいてはいけません。
放置しておくと、毛細血管の中に血栓(血のかたまり)が入り込んで、血液の流れをストップさせてしまう「血栓症」というおそろしい病気を発症させてしまうこともあるのです。
また、人間の体には静脈と動脈があることはよく知られていますが、静脈の役割は、体中に酸素や栄養素を運んでから、二酸化炭素や老廃物などいらなくなったものを運んで心臓に戻す働きがあります。
脚の静脈は、重力とは反対の方向へ血液を押し戻さなくてはいけないので、逆流しないように弁がついています。
しかし、この弁が壊れて、静脈の血が逆流すると「下肢静脈瘤」といって、ふくらはぎなどがデコボコになってしまいます。
とくに妊娠中の女性や、立ちっぱなしの仕事の人に多い病気です。
下肢静脈瘤になると、痛みやかゆみが出たり、疲れやすくなったりします。
重症化すると、皮膚が黒くなったり、腫瘍ができる場合もあります。
そうならないためにも、むくみを解消することはとても大切なことです.。
足のむくみが起こる原因と、それによる弊害
足がむくむ原因はさまざまあります。
その一つは同じ姿勢をずっとしているために、全身の血液やリンパ液の流れが悪くなることです。
とくに、デスクワークでずっと椅子に座りっぱなしだったり、機械などの作業で同じ姿勢でいると、むくみやすくなります。
休憩のときには、体をストレッチさせて、流れをスムーズにするようにします。
ストレッチをすることで凝り固まっていた筋肉もほぐれるので、その間を流れる血液やリンパ液もスムーズになります。
また、エアコンの効いた室内などにずっといることで、体が冷えてしまうこともむくんでしまう原因になります。
寒い部屋にいると血管が細くなり、血液が流れにくくなります。
そうすると筋肉が固くなり、脂肪がつきやすいからだになります。
そうすることで余計に血液が流れにくくなり悪循環になるのです。
エアコンの温度は下げすぎず、どうしても下げられない場合には靴下やひざかけなどを利用して温かくしましょう。
また、冷たいものをがぶ飲みしたり食べ過ぎたりすることでも、からだが冷える原因になります。
そして睡眠や運動がたりない場合などの生活習慣の乱れもむくみに大きく影響します。
生活習慣を調えて、リラックスをすることで解消することができます.。
おうちで簡単にできるむくみ解消法
脚のむくみを取るのには、マッサージが一番効果的です。
マッサージは、体が温まって血液やリンパ液の流れがスムーズになっている入浴中や、お風呂上りの時間に行うのがベストです。
マッサージをする場所は、脚やあしうらです。
お風呂に入りながら、あしうらを手の親指でぐっと押さえては離す、を繰り返したり、あしの指の間に手の指をいれてあしくびをくるくる回すだけでも、血液やリンパの流れがよくなってむくみを改善することができます。
また、ふくらはぎはリンパの流れが滞りやすく、よく足がむくむ場所なので指で指圧をしたり、つまさきから太ももの方向へむかってマッサージをすることで流れをスムーズにすることができます。
ひざ裏や、太ももの付け根には、リンパ節とよばれるリンパ液の溜まりやすい場所があるので、ここを重点的にマッサージすることで、より効果的にむくみの解消をすることができます。
リンパ液の流れがスムーズになることで、疲労物質や毒素も流れ出るので、疲れにくいからだになったり、デトックスの作用があります。
また、血液がスムーズに流れることで体温が上がるので、新陳代謝が活発になり痩せやすいからだになったり、美容にも効果があります。