妊娠中の足のむくみ対策!お腹が大きくてもできる簡単セルフケア|足裏イズム

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2012年11月15日
妊娠中の足のむくみ対策!お腹が大きくてもできる簡単セルフケア

妊娠による体の変化に伴うトラブルの中でも足のトラブルに悩む人は断トツ!それもそのはず、足は日増しに大きくなるおなかに圧迫されているのですから。いつもよりも頑張ってくれている足と辛いトラブルを避けるために出来ること。

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。…
  

むくみ・付け根の傷み…妊娠中のツラい足の悩み

妊娠

妊娠による身体のトラブルのなかでも足に関わる悩みは非常に多くあります。

足は日に日に大きくなるおなかに圧迫されてしまいやすいため、妊娠初期から後期にかけて脚の付け根の痛み、こむら返り、むくみや静脈瘤、肉割れ等、いろいろな症状に悩まされてしまうのです。
これらの脚のトラブルは妊娠中の日常生活に負担になってしまうものも多く、母体と胎児への懸念から入院が必要となってしまうことも珍しくありません。

妊娠中は【むくみ】にご用心!大事になる前に

“足のむくみ”は、もともと妊婦のみに限らず、立ちっぱなしや座りっぱなしの職業の人や、お年寄りの人でも見られ、その症状の程度も人によって差があるものの、一般的に広く知られている足のトラブルと言えます。

しかし、実は妊娠している人はむくみの症状に注意するべきなのです。

そのむくみの原因…実は妊娠中毒症かも?!

むくみの原因は体のなかの余分な水分。
妊娠中のむくみは妊娠による生理的なものと、妊娠中毒症という病気が原因のものに分けられます

妊娠後期には、水血症と言って血液中の水分を増やし血液循環量を増加させることによって血液はサラサラになり、赤ちゃんにとって良い環境となります。
水血症は赤ちゃんには良いことなのですが、『靴がはけない』『足がだるい』など、ママにとっては悩みの種。

妊娠中のむくみは、他に高血圧や尿たんぱくが見られなければOKとされています。

しかし、妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)は入院が必要になってしまうケースもある妊娠中気を付けなければならない病気です。
妊娠中毒症によるむくみは一晩の休息を取ってもむくみが取れないなどの特徴があります。
一般的に、妊娠中毒症によるむくみはその症状がひどい傾向にありますが、初期の頃は“少しむくむかな?”と思う程度なのだそうです。
妊娠中にむくみが見られる場合は、軽視せずに妊娠中毒症にも注意を払いましょう。

妊娠中毒症ボーダーライン

妊娠中の高血圧

最高血圧140mmHg以上・最低血圧90mmHg以上

尿たんぱく

15mg/dl(-)、15~30mg/dl(±)→陰性
30mg/dl(+)→陽性
妊娠中毒症は腎機能低下しタンパクが現れやすくなりますが、健康な尿にタンパクが見られることはあまりありません。

妊娠中毒症に注意が必要な人

糖尿病・高血圧などの生活習慣病がある人

(過去にも)これらの病気を経験している、家族がかかっているケースでは妊娠中毒になりやすい傾向があるのだそうです。

もともと太り過ぎている人

太り過ぎは母体の各機能を圧迫し血圧を高くしてしまうため注意しなくてはなりません。
また痩せすぎている人も疲労・ストレスを蓄積しやすい為にやはり注意が必要です。

ストレス過多、睡眠不足

自律神経や腎臓機能の低下は尿たんぱくや高血圧の原因になります。

多胎妊娠の場合

母体・母体の各機能への負担が大きくなる分、トラブル発生の可能性は高くなる傾向にあります。

初産婦

妊娠中毒症は経産婦より初産婦に多く見られるそうです。
また過去に妊娠中毒を経験している場合繰り返す可能性が高く細心の注意が必要となります。

頑張っている“足”をいたわる妊娠中のむくみケア

むくみは余分な水分が体に影響することで起こりますが、だからと言って自己診断のもと単純に水分摂取を控えるのはやめましょう。
例えば食生活の面ではナトリウムの摂り過ぎはむくみを引き起こしやすくしてしまいます。
このように生活習慣の中で改善できるところがあるなら見直していきましょう。
また、ちょっとした時間を見つけたら足つぼマッサージなどで普段よりも頑張っている足をいたわってあげましょう。

妊娠中でも自分でできるフットケア

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足あげエクササイズ

仰向けの姿勢になり、片方ずつ足を上げてつま先を伸ばしたり縮めたりを繰り返すだけの簡単なエクササイズ。
足のセルフマッサージは、妊娠時期によってはお腹を圧迫してしまう可能性がありますが、これなら一人でも気軽に出来るのでおすすめです。
(※ ただしおなかに力が入りすぎないように注意してください)

着圧ソックス(ストッキング)

着圧ソックスの適度な締め付け感はマッサージのようなスッキリ効果があります。むくみ、足のだるさにも効果的です。

寝るときに一工夫!

→寝るときはクッションなどを利用して足を15~20cm位あげると、足のむくみやだるさの解消になります。

妊娠中のベストな靴選びのポイント

妊娠中は躓いたりバランスを崩しての転倒を防ぐために安定感のあるローヒールの靴をチョイスするのが好ましいと言われています。

ヒールはダメなの?

安定期前の妊娠初期の転倒は一大事となりかねませんし、おなかが大きくなるにつれて垂直のバランスを保つために背中が沿ったような姿勢を取るようになって腰椎等への負担が大きくなってしまうので、腰痛が起こりやすいとわれています。
また、ヒールのある靴はかかとが高くなるため重心が前の方へ傾いてしまう為、やはり背中を反らせ腰への負担が大きくなるのだそうです。
妊娠+ハイヒールは不安定になってしまうだけではなく腰へ負担も大きいのです。

靴選びのポイント

妊娠中は脚のトラブルが多く、出産が近づくにつれてその足にかかる負担も大きくなります。
インソールは土踏まずのアーチをサポートされるので、足や膝への負担が軽くなります。
妊娠中も無理なく適度な運動をすることが推奨されていますので、履きやすく歩きやすい靴を一足は準備しておくようにしましょう。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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